きまぐれ日誌

2020.05.08

コロナが心配ですが・・・

新型コロナウイルスの影響が続いており、なかなか出口が見えてきません。Stay homeは感染拡大を遅くするためにとても大切ですが、結局世界が安心して終息を迎えるためには特効薬か有効なワクチンが開発されることだと思います。

もちろん安全性が大事ですが、世界規模の緊急事態なのですから、普段の様な多くの手順を踏んだ開発ではなく、今こそ物作り日本の力を信じて極力速やかにウイルスに対抗する武器を手にすることが必要ではないかと考えています。この部分にこそ税金を投入して、例えば「あと3ヵ月で薬(もしくはワクチン)ができる予定なので、その間補償するから皆で自粛しましょう!」と言ってもらえれば国民は頑張れると思います。

もしコロナワクチンができたら皆が競争で接種したくなると思いますが、実は私たちが受けている数々の予防接種は過去の歴史の中で人類が経験した、場合によってはコロナよりも凶悪なウイルスに対する武器なのです。

例えば、昔の日本の医学書によると、毎年麻疹で1万人、百日咳で1万人、ジフテリアで数千人の死者が出ていたそうです。もちろん当時と今では医療のレベルが違うので単純に比較はできませんが、近年でもインフルエンザは直接の死因だけでなくそれにより持病が悪化しての死亡なども含めれば毎年1万人規模の死者が出ていると言われます。

最近はコロナが心配で受診をためらったり、予防接種を受けに行くことも控えているケースもあるようです。でもこれらの予防接種を受けない子どもが増えると当然罹患する場合が出てきます。そしてこれらの感染症も時に重症化するのです。もちろんコロナにも注意は必要ですが、適切な時期に必要な予防接種を受けることも大事です。

当院では現在診療は全員個別で患者様同士の接触がないようにしておりますが、予防接種や乳児健診も同様に個別で行い、密や接触がないように対策しております。ぜひ安心して予防接種を受けに来ていただきたいと思います。

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