先日朝起きたらいきなりひどい腰痛で起き上がれませんでした。寝返りもうてないほどで、前屈もできないので靴下を履こうにも手が届かない。心当たりとすれば子ども達と散歩をしたり少しサッカーの相手をしたくらいです。
私はもともと腰痛持ちで、学生時代も野球部でピッチャーで投げた後などに2~3日くらい痛みはありました。医師になってから、特に県立中央病院の新生児科に行ってからは、保育器内での処置などの際に中腰になることが多くなり腰痛が悪化しました。
それまでよりも痛みが強かったため一応整形外科を受診したところ、レントゲンで腰椎分離症という診断がつきました。これは本来繋がっている背骨の骨と骨が一部離れてしまっている状態です。離れていて不安定な背骨を周りの筋肉で支えているため、腰に負担がかかると筋肉が痛くなる、というわけです。
実はこの分離症、元をたどると若い頃に激しい運動をしていた人に多く、年を取ると筋力が衰えてくるので背骨周りの筋肉も弱くなるため不安定さが増して痛みが強くなるとのことでした。そう言われれば確かに高校生の時に陸上で3段跳びをしていて酷く腰を痛めたことがありました。その時は1~2ヵ月で痛みは引きましたが、なるほど、あれが今の腰痛につながってくるとは想像できませんでした。
そういえば100m走日本記録保持者の桐生選手も腰椎分離症があるそうです。彼のような一流のアスリートでも将来は腰痛に悩まされることになるのでしょうか。きっとしっかり体幹トレーニングをして痛み予防をしていくのでしょうね。私もダイエットと筋力アップをしないといけないな~と思いつつも今は痛みが強くてトレーニングも困難です。
というわけで、診療中も腰が痛くて動きが怪しいこともあるかと思いますが、温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。