スクラブ感・・・女性にはあまり馴染みのない単語かもしれませんが、よく男性用の洗顔フォームなどに書いてあります。
こする感じ、という意味だと思いますが、確かに顔を洗ったときに細かい粒子がこすれてなんだかさっぱりした感じがします。私も以前スクラブ感のある洗顔フォームを使っていました。昔の歯磨き粉のように塩粒でも入っているのかな?と思っていました。
何年か前にこの粒々が実は細かいプラスチックの粒で、これは自然には分解されないため、排水から川や海に流されてしまう、という記事を読みました。このプラスチックは毒素や有害物質を吸着してしまう性質があるそうで、それを魚などが飲み込んでしまい、その魚を食べる人間にも悪影響が出る可能性があるとのことでした。
それから私はスクラブ感のない洗顔フォームしか使わないようになりました。考えてみればそもそも石鹸というものは界面活性剤で、汚れを落としたいのであれば荒っぽくこするよりきめ細かい泡にしてやさしくなでるように洗ったほうがいいはずです。もっと言えば、たわしでこするような洗い方をしたら汚れも落ちるかもしれませんが皮膚も傷ついてしまいます。これは皮膚のためにいいはずがありません。例えば、赤ちゃんを入浴させて洗う時には石鹸を泡立てて手でなでるように洗いますね。この洗い方で汚れが落ちないのなら赤ちゃんは皆汚いということになってしまいますがそうではありませんね。だから赤ちゃんでなくても、特にお肌の弱い方などは顔以外もゴシゴシこすらずやさしく手でなでるようにしたほうが皮膚のためには良いと思われます。
少し話がそれましたが、世界では数年前の時点で既にこのプラスチック粒子の規制が始まっているそうです。日本人は魚をたくさん食べるのですから世界に先駆けて注意しなければならないと思うのですが、何年たってもスクラブ感のある洗顔フォームがお店に並んでいます。なぜ日本はいつもこういう対応が遅いのでしょうか?B型肝炎やHIVの対応が遅れたなどの過去の教訓を生かしてほしいです。